佐々木蔵之介(50)主演のフジテレビ系連続ドラマ「黄昏流星群-人生折り返し、恋をした-」(木曜午後10時)の11日放送の第1話の視聴率が7・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と12日、分かった。

人生の折り返し点が近づいた大人たちが、黄昏の空にきらめく流星のように最後の輝きを模索する大人の恋の物語。原作は1995年(平7)から「ビッグコミックオリジナル」(小学館)に連載されている弘兼憲史氏(71)の漫画「黄昏流星群」。

エリート銀行マン滝沢完治(佐々木)は、入社以来仕事一筋で支店長にまでなったが、予期せぬ左遷宣告を受けて単身スイス旅行へ。そこで目黒栞(黒木瞳=58)と出会い運命の恋に落ちる。一方、滝沢の妻の真璃子(中山美穂=48)は、娘の婚約者・日野春輝(藤井流星=25)と引かれ合っていく。

娘の婚約者と恋に落ちる人妻を演じる中山は「若い頃に結婚して娘を産んで、夫に甲斐甲斐しく、尽くして家庭を守ってきた女性です。でも、娘が24歳になったぐらいで、それぞれがそれぞれの方向を向き始めて。そんな“黄昏”の中で物語は進行して行きます。演じている真璃子は、受け身の役だと思っています。周りで起こることを見つめながら、自身の内面で葛藤していく感じですね。役と自分をそんなに比べたことはないんですけど、まぁ、正反対かな(笑い)。私自身が、普通という言葉が当てはまらない人間だと思うので。ただ、世の中の奥様は真璃子のような気持ちになることがあるかもしれないなとか、多くの方に共感していただけるキャラクターだと思います」と話している。

第1話では、勤続28年の銀行マン滝沢完治(佐々木)は、若葉銀行新宿支店長。妻の真璃子(中山)も、ずっと支え続けている。1人娘の美咲(石川恋=25)には、恋人の日野(藤井)がいる。

ところが、滝沢は派閥の巻き添えで左遷を命じられてしまう。数日後、完治の姿はスイスにあった。真璃子には出張だとうそをつき、1人で来てしまった。そしてマッターホルンへのロープウエーに乗る。吹雪の中、自分だけだと思っていたゴンドラに日本人女性、目黒栞(黒木)が乗り込んできた。