俳優織田裕二(50)主演のフジテレビ系連続ドラマ「SUITS/スーツ」(月曜午後9時)の15日放送の第2話の視聴率が、11・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と16日、分かった。前週の14・2%より3・1ポイントのダウンとなった。

織田が演じるのは、勝利のためなら手段を選ばないスーパーエリート弁護士・甲斐正午。相棒のニセ弁護士をHey!Say!JUMP中島裕翔(25)、弁護士事務所ボスを「東京ラブストーリー」以来27年ぶりの共演の鈴木保奈美(52)が演じる。

織田の弁護士役は、正義感あふれる若き敏腕弁護士・高岡淳平を演じた、95年のフジテレビ系連続ドラマ「正義は勝つ」以来23年ぶり。「SUITS」では、あまり法廷シーンが登場しないが「正義は勝つ」は法廷のシーンが売り物だった。「『正義は勝つ』は法廷のセットを作りました。だから毎回、法廷シーンがあって、ずーっとやりとりがありました。当時の監督、若松(節朗)さんが『これは日本ではうそになるけれど、日本の裁判はつまらん』とエンターテインメントとして見せることにした。日本式を取り入れちゃうとつまらなくなるから、陪審員制っぽくして、ここに自由な空間を作るから歩きまわってくれと。今回も、どっちかっていうと、それに近いんだけど、当時よりももうちょっとリアリティーを装うのに努力してるかな」と話している。

第2話で、甲斐正午(織田)は、クライアントである「いろは銀行」の佐橋哲平(米村亮太朗)から内部告発を受ける。部長の谷川好昭(長谷川公彦)が預金を不正流用し水商売の女性に貢いでいるというのだ。

同じころ、鈴木大輔(中島)は、甲斐に命じられ、プロボノ(無料法律相談会)の仕事に取り組んでいた。そこで大輔は、勤めていた病院の院長から愛人にならないかと誘われたが、断ったせいで解雇されたという看護師・河瀬今日子(関めぐみ)の相談を受ける。今日子に同情した大輔は、法廷で闘うべきだと彼女に告げる。甲斐は、クライアントに同情するなと言って一度は反対した。だが、相手が東都医科大学病院院長の海部政継(中村育二)だと知ると、すぐに先方に連絡するよう命じる。海部は日本医師協会の次期会長候補。スキャンダルを嫌って示談に応じるはず、という読みだった。

海部の代理人弁護士・館林憲次(小須田康人)は、甲斐の予想通り、大輔が提示した金額での示談に応じる。交渉成功を喜ぶ大輔。だが、海部のセクハラ疑惑を報じるネットニュースが流れてしまう。