毎月第2水曜日に宅配版のレジャー面で掲載している「平成の現場の旅」の取材で、山形県鶴岡市の善宝寺に「人面魚」の取材に行ってきた。平成2年、1990年にブームになった、頭の模様が人の顔に見えるコイだ。

定年を迎えた先輩記者とローテーションを組んでやっているので、命じられた時は早期退職を促されているのかと思った(笑い)。

今年4月の第1弾では平成3年、91年に大ブームを巻き起こした、フジテレビのトレンディードラマ「東京ラブストーリー」の最終回ロケ地の愛媛県松山市近辺を取材した。取材といっても社会面とは違いレジャー面。スポーツ新聞ならではの、面白おかしい記事を心がけた。

「東京ラブストーリー」は帰国子女の赤名リカ(鈴木保奈美)と永尾完治(織田裕二)、リカとカンチの物語だ。リカにふられた後のカンチの気分になって“やけ温泉”につかり“やけ食い”して“やけ酒”を飲んだ。〆には主題歌の「ラブストーリーは突然に」を“やけカラオケ”で歌いまくった(笑い)。

その2人、織田と保奈美が8日にスタートした、織田主演のドラマ「SUITS/スーツ」(月曜午後9時)で共演している。今度はラブストーリーではなく、織田が敏腕弁護士で、保奈美はそのボス。初回の視聴率は14・2%(ビデオリサーチ調べ、東京地区)と好スタートを切った。

番組スタートまでにフジテレビに、いろいろお願いしたり、お願いされたりで記事をたくさん書いた。ご褒美というわけではないが、織田裕二と鈴木保奈美をインタビューする機会をもらった。

フェイス・ツー・フェイスで話を聞くのは織田は初めて。保奈美は95年2月に映画「バースデイプレゼント」が公開されたときの香港出張で、記者3人くらいで囲んで以来23年半ぶりだ。保奈美のインタビューの後、同じ部屋で20分後に織田インタビューというスケジュールに、フジテレビの意志を感じた。大物のインタビューには、すごい集中力を必要とする。この年になってまで記者としての力量をフジテレビに試されてるのかと、いや嫌がらせかと、不安になった(笑い)。

だが、不安はふっとんだ。3月に「東京ラブストーリー」のロケ地に取材に行ったのも、この日のインタビューのためだったのかと思えるくらい、2人とも、その思いを丁寧に、時に熱く、時にリラックスした笑いを交えて、伝えてくれた。

その第1弾が、14日付芸能面「日曜日のヒーロー」の織田裕二インタビュー。書ききれなかった話も、これからどんどん書いていきたい。