前フジテレビ社長の亀山千広BSフジ社長(62)が15日、都内の会見で、古巣のフジテレビ系連続ドラマ「SUITS/スーツ」(月曜午後9時)について「面白かった」と話した。

織田裕二(50)主演の同作品は、8日の初回視聴率が14・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好スタートを切っていた。

97年1月期のフジテレビ系の連続ドラマ「踊る大捜査線」を始めに、大ヒットシリーズのドラマ、映画のプロデューサーを務めた亀山社長は、織田の演技について「アメリカのドラマのリメークで弁護士役ですが、正直、あの頃(若い頃)に比べて難しいんじゃないかなと思っていた。年齢的にああいう芝居になったんだ」と織田の役者としての充実ぶりを認めた。

「SUITS」は織田が勝つためなら違法も辞さない敏腕弁護士、鈴木保奈美(52)が所属弁護士事務所のボスを演じている。「個人的には、単なる訴訟ものじゃなく、事務所内の人間関係を描いているので『踊る-』っぽくなっていると思う。鈴木保奈美さんが、真矢(ミキ)さんに見えた。僕の中でシンパシーがある」と、「踊る-」で真矢が演じたキャリア警察官僚とダブらせた。

そして「僕らも『踊る-』を作るときは、モジュラー型のドラマを目指した。1つのエピソードを2回、3回に分けて作るドラマを参考にした。日本は訴訟社会じゃないけど(『SUITS』)日本版では、うまくアレンジできていた」と話した。

BSフジでは、10月から「踊る-」の本広克行監督(53)高井一郎プロデューサー(55)らが担当して、連続ドラマ「警視庁捜査資料管理室(仮)」(月曜午後11時)の放送を開始した。亀山社長は「(『踊る-』の)湾岸署のライバルの勝ちどき署が舞台。豊洲と晴海が所轄にあって、市場も移転したし、湾岸署ではなく勝ちどき署の時代だと思っている。1回目の放送は民法合同アプリTVer(ティーバー)で、回転数が1位だった。ここから流れをつくって、夢である映画につなげたい。月曜の夜は『SUITS』を見てから『警視庁-』を見てください」と話した。