歌手和田アキ子(68)が17日、東京・日本武道館で、50周年のトリを飾る音楽フェス「WADA FES(ワダフェス)~断れなかった仲間達~」の初日公演を行った。フェス主催は初めてで、自身名義初の武道館公演。加山雄三(81)鈴木雅之(62)前田亘輝(53)横山剣(58)氷川きよし(41)といった“断れなかった”豪華アーティストが50周年に花を添えた。

和田は「(断れないのは)みんなびびってるだけでしょ」と照れ隠ししながらも、「氷川君は明治座で(公演を)やってから来てくれた。石井竜也君なんて、ツアーがあるからダメって、わざわざ差し入れだけを持って来た」と、多方面からの祝福に感謝した。

出演はほかに倖田来未、C&K、ピコ太郎、ソン・シギョン、かりゆし58前川真悟。C&Kは「愛の光」、横山は「笑って許して」をカバーした。アーティストたちが聴かせる一方で、MC出川哲朗(54)が矢沢永吉になりきり「止まらないHa~Ha」を歌えば、“アッコファミリー”勝俣州和(53)も乱入。武道館は笑いと音楽の“異種格闘技戦場”と化した。

大トリで登場した和田は、満員8000人の会場に「胸がいっぱいでもう涙出そう」と万感の表情。途中オフマイクでパワフルな歌声を響かせ、武道館に響く「アッコ!!」コールを全身で浴びた。横山が和田をイメージして作った「タイガー&ドラゴン」はデュエットで披露し、横山に「なんでサビが『俺』なの?」と詰め寄る一幕も。最後は出演者らと「もう一度ふたりで歌いたい」を歌い上げ「ありがとう。本当にありがとう」と声を震わせた。【杉山理紗】