お笑いトリオ・ハナコが、9月に開催されたコント日本一決定戦「キングオブコント2018」で2490組の中から王者に輝いた。今年、大型お笑いコンテストで次々優勝するなど、乗りに乗りまくる菊田竜大(31)秋山寛貴(27)岡部大(29)の3人がこのほど日刊スポーツのインタビューに応じ、さらなるブレークを誓った。

「キングオブコント」のファイナルラウンドでハナコは、浜辺で追いかけ合う高校生カップルのコントを披露した。男子高生を演じた岡部が、女子高生にふんした秋山を追いかけるが、つかまえられない。途中、菊田演じる謎の女子高生が登場する…というドタバタネタで爆笑を巻き起こした。審査委員長のダウンタウン松本人志(55)からは「将来、相当期待できるんじゃないか」と絶賛された。

岡部 うれしかったです。褒められすぎて、受け止めきれないくらいです。

秋山 (MCのダウンタウン)浜田(雅功)さんが『良かった』って言ってくれてしびれました。

14年、菊田と秋山が組んでいたお笑いコンビに、岡部が合流する形で結成された。今年、結成4年にして「キングオブコント」に加え、「ワタナベお笑いNO・1決定戦2018」「お笑いハーベスト大賞」で優勝を続け、3冠を達成した。

秋山 ネタは徐々に良くなってきた感じ。(優勝連続は)上出来すぎです。

コントはネタを作る岡部と秋山をメインに進行、そこに菊田が登場することが多い。何を考えているか分からなく、つかみどころのないキャラの菊田には「いらない」という、周囲からのツッコミもあるが…。

秋山 菊田の出てこないネタもあります(笑い)。

菊田 最初は嫌でしたよ。出番少なくて。最近は、セリフないほうがうれしいです。慣れです(笑い)。

岡部 今、すごく忙しくさせていただいてるんですけど、菊田は休みの日があると『うぉー』って喜ぶんですよ(笑い)。

秋山 全く(芸人としての)自覚がないんです。でも、実は根が明るく、一番うるさいんです。

優勝でテレビ出演が急増した。さらなるブレークのキーマンは菊田だという。

菊田 テレビでのトークは、僕が全てを背負って立ちます!

秋山・岡部 おぉ、大きく出ましたね(苦笑い)。

菊田 最初に僕が出ていっても飽きられるので後は2人に任せたい(笑い)。

今後どんな芸人になっていきたいか。

岡部 ネプチューンさんに憧れます。ライブとか華があってすごいので。

秋山 個々の力を上げていかないと。コントもまだまだ良くなると思うので、ネタ番組に欠かせないような存在になりたいですね。

菊田 テレビがダメでも営業があれば良いかな。

秋山 また、そんなことばっかり言っている。こういう人なんです(苦笑い)。【上岡豊】

◆ハナコ 小ボケ担当の菊田竜大、ツッコミ担当の秋山寛貴、リーダーで大ボケ担当の岡部大からなる。3人とも所属事務所が運営するワタナベコメディスクール出身。11年、菊田と秋山はお笑いコンビ、ウエストミンスターを結成、岡部も高校の同級生とエガラモガラを結成したが、13年解散。14年、岡部がウエストミンスターに加入し、ハナコに改名した。主なネタとして岡部が犬に扮(ふん)する「犬の気持ち」などがある。