A.B.C-Zが20日、オープン55周年を迎えた東京・日生劇場で、主演舞台「ジャニーズ伝説 2018」(29日まで)を上演した。ジャニーズ事務所ともゆかりの深い劇場の、節目の公演。作・構成・演出を手がけるジャニー喜多川氏(86)は「僕はA.B.C-Zのファン」と語り、由緒ある舞台で名を刻むグループに絶大な信頼を寄せた。

ラストのカーテンコールで、くしくもこの日31歳になった河合郁人が「日生劇場は今日が55歳の誕生日。僕と同じ誕生日です」と紹介すると、戸塚祥太(31)が舞台袖から巨大なケーキを運んできた。ファンとメンバーからバースデーソングで祝福され、河合は「日生劇場の55周年には(話題で)勝てないと思っていたので、一緒に祝っていただいて本当にうれしいことです!」と歓喜した。

同劇場は1963年(昭38)10月20日、オペラ「フィデリオ」がこけら落としとなって産声を上げた。65年4月には、ミュージカル「焔のカーブ」にあおい輝彦(70)ら初代ジャニーズが出演。以降V6坂本昌行(47)KinKi Kids堂本光一(39)滝沢秀明(36)ら多数のジャニーズタレントが舞台を踏んだ。

長い歴史の中でもジャニーズ結成50周年の2013年に初演した「ジャニーズ伝説」は、特別な作品だ。初代ジャニーズの成長や奮闘を描き、大ブレークする過程や、4カ月間の渡米の様子などを再現。A.B.C-Zの5人は、初代ジャニーズメンバーの4人とジャニー氏を演じる。プレッシャーがかかる役どころだが、橋本良亮(25)は「初日の後、ジャニーさんがすごく喜んでくれたので、ひと安心しました」と笑った。

ジャニー氏は、公演期間中は毎日、多忙なスケジュールの合間を縫って、日生劇場を訪れている。「初代のジャニーズに勝るとも劣らない。満足です。感動してます」と絶賛。「僕は、A.B.C-Zのファンですから。一生懸命やるし、何一つ文句も言わない。いい手本だと思います。これからもジャニーズのことを伝えていってほしい」と褒めちぎった。河合は「幸せなファミリーです。永遠ですね、ジャニーズは」と感激。塚田僚一(31)は「さらに歴史を築き上げていきたい」と誓った。【横山慧】