女優安藤サクラ(32)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「まんぷく」(午前8時)の26日に放送された第23話の平均視聴率が21・9%、27日放送の第24話が21・6%(ともに関東地区)だったことが29日、ビデオリサーチの調べで分かった。初回視聴率は23・8%を記録していた。

同ドラマは、インスタントラーメンを開発した日清食品創業者の安藤百福(ももふく)仁子(まさこ)夫妻をモデルに、戦前から高度経済成長時代の大阪で懸命に生き抜く夫婦の苦労と成功の「敗者復活の物語」が描かれる。

脚本は大河ドラマ「龍馬伝」や、ヒットドラマの「HERO」「ガリレオ」などを手がけた福田靖氏(55)、チーフ・プロデューサーは、福田氏と「龍馬伝」でもともに仕事をした真鍋斎氏(50)が担当する。

また全編ナレーションを女優芦田愛菜(14)が務め、DREAMS COME TRUEが朝ドラで初めて2度目(1992年放送の「ひらり」の「晴れたらいいね」以来で26年ぶり)の主題歌を担当する。

あらすじは、昭和20年春になり、日本は敗戦の道を進んでいた。福子(安藤サクラ)らは疎開先の生活にも慣れてきた。そんな時、萬平(長谷川博己)の元へ赤紙がやってきた。「今戦地に駆り出される兵隊さんは、みんな生きて帰れない」と聞いていた福子は鈴とともに涙した。覚悟を決めた萬平だったが、翌朝に激しい腹痛に襲われた。腹膜炎と診断され鎮痛剤で眠る萬平。医者からは薬で治るかどうかは「五分五分」と言われ、鈴はお百度参り、福子は萬平のそばから離れなかった。

萬平は福子の懸命の看病により、どうにか峠を越え目を覚ました。数日後、萬平は入隊したが適性検査で落とされ、その日のうちに家に戻された。情けなさと悔しさで落ち込む萬平を、福子は散歩に連れ出した。そこへ突然、米軍の戦闘機がやって来て、萬平らを狙撃した。命からがらで逃げ助かった萬平は、自分の情けなさに福子や鈴に大声で泣き謝った、という内容だった。