舞台、映画、ドラマなどで幅広く活躍した女優角替和枝(つのがえ・かずえ)さん(本名柄本和枝=えもと・かずえ)が、がんのため27日早朝に都内の自宅で亡くなったことが同日、分かった。64歳。静岡県生まれ。つかこうへい事務所を経て、劇団東京乾電池に所属。

夫柄本明(69)長男柄本佑(31)次男柄本時生(29)、佑の妻安藤サクラ(32)もそれぞれ俳優として活躍する芸能一家。通夜、葬儀は、本人と家族の希望で密葬で営まれる。

関係者によると、角替さんは27日午前5時ごろ、柄本、佑らに見守られて息を引き取った。時生は海外で仕事中のため、最期をみとることはできなかったという。角替さんは、約1年間の闘病生活を続けていた。

NHK連続テレビ小説「ハイカラさん」(1982年)「おひさま」(2011年)「花子とアン」(2014年)など数多くのドラマに出演。個性豊かな演技力で、愛嬌(あいきょう)ある存在感を放ち人気を集めた。

26歳の時に柄本明と結婚。現在放送中のNHK連続テレビ小説「まんぷく」でヒロインを演じる安藤サクラ(32)は長男佑と結婚しており、義理の娘に当たる。

安藤にNHKから出演依頼が届いたのは昨年10月初めで、角替さんは厄年を迎えていた安藤に「大厄の年だからこそ大役をやるべき」と励ましたという。