俳優石倉三郎(71)が28日、前日27日に原発不明がんで亡くなった女優角替和枝さん(享年64)の都内の自宅を弔問に訪れた。

現在、石倉は角替さんの夫で俳優柄本明(69)とともに、舞台「誰もいない国」(11月18~25日、東京・新国立劇場)のけいこ中。以前から夫妻と共演も多く、親交がある。

柄本が付きそう中、角替さんと対面したという。石倉は「かわいい顔をしていました。来たよ、と声を掛けたけど、答えてくれなかった」と唇をかみしめた。最後に角替さんと会ったのは3日前。「寝ていらした」と明かした。

角替さんと9月に会った際は、やせた様子などはなかったという。「その時は病気も知らなかったし、冗談を言ったりして、軽口も言っていた」と振り返った。その後、ほどなくして、柄本から病気であることを聞いたという。「毎年、検査していたのに、その後で分かったみたいで。検査って何なんでしょうね。したい芝居もたくさんあったろうしね。むなしいですよ」。石倉によると、角替さんは手術せず、長期入院もすることなく、自宅療養をしていたという。

柄本の様子について「けいこ中だから大変だと思いますけど、気丈にやってますよ。でも、しんどいと思いますよ。飯だけ食えよ、と声を掛けました」と話した。