佐々木蔵之介(50)主演のフジテレビ系連続ドラマ「黄昏流星群-人生折り返し、恋をした-」(木曜午後10時)の第4話が、1日に放送される。人生の折り返し点が近づいた大人たちが、黄昏の空にきらめく流星のように最後の輝きを模索する大人の恋の物語。原作は1995年(平7)から「ビッグコミックオリジナル」(小学館)に連載されている弘兼憲史氏(71)の漫画「黄昏流星群」。

エリート銀行マン滝沢完治(佐々木)は、入社以来仕事一筋で支店長にまでなったが、予期せぬ左遷宣告を受けて単身スイス旅行へ。そこで目黒栞(黒木瞳=58)と出会い運命の恋に落ちる。一方、滝沢の妻の真璃子(中山美穂=48)は、娘の婚約者・日野春輝(藤井流星=25)と引かれ合っていく。

婚約者の母親と恋に落ちる役を演じる藤井は「今まではコメディー作品への出演が多く、大人な恋愛ドラマは初めてです。さらに、豪華なキャスト陣の中での恋愛模様に自分が混ざっているというのは、今回の役をいただくまで想像出来なかった。同年代の恋愛ドラマにも出演していませんから。前回演じた役は恋に不器用だったので、春輝は相当レベルアップしています(笑い)。今回は中山美穂さんが演じる真璃子さんとの恋愛になるので、ほぼ2人の芝居です。現実ではありそうにないシチュエーションですが、役を演じてみて共感出来た部分もあります。また、春輝と真璃子さんだけでなく、ドラマで描かれる恋愛はタブーではあるんですが、爽やかなんです。あまりドロドロではなく、まるで青春ドラマの恋愛のように感じました」と話している。

第4話で、銀行復帰への道を探るため接待ゴルフに参加した滝沢(佐々木)だったが、むなしさだけが去来し、その場を去った。栞(黒木)と会うことで心を癒やした完治は、別れ際に栞からキスされ驚く。

一方、真璃子(中山)は日野(藤井)から「最近美咲(石川恋)の元気がない」と聞かされ、春輝の事務所へ。夫や娘に募る不安や悩みを吐露するうち、春輝の優しさに触れ、思わず涙があふれてしまう。春輝はそんな真璃子にそっと自分のハンカチを差し出した。

日曜日には、滝沢家に春輝が再訪。真璃子と美咲は歓迎するが、春輝と初対面の完治は、美咲のためを思って年収や家のことなどを率直に尋ねる。真璃子たちは完治を止めようとするが春輝は気後れせず答える。その完璧な返答に圧倒された完治は、春輝が帰った途端、美咲から怒りをぶつけられてしまう。

荻野倉庫に出社した完治は、重要書類は鍵をかけて保管すべきだと提案。だが、そんなに社内の人間が信用ならないのか、と川本保(中川家・礼二)たちにつっぱねられる。完全に社員たちに嫌われてしまった完治。やるせなく社を後にすると栞が待っていた。

居酒屋「一番星」に並んだ二人。川本たちとの会話を見ていた栞は、銀行の常識が通用しないこともあると告げる。素直に胸の内を語り合い、食事をして別れるだけの関係。今はまだ、それだけで癒やされる二人だった。

真璃子は美咲のうなじにキスの跡を目撃。春輝のものなのか? しかし、その美咲は両親や春輝も知らない重大な秘密を抱えていた。