俳優坂口健太郎(27)が、11月10日放送のフジテレビ系土曜プレミアム「世にも奇妙な物語’18秋の特別編」(土曜午後9時)の密室サスペンスドラマ「脱出不可」に主演する。

坂口が演じるのは出版社編集部勤務の志倉真司。見覚えのない狭いコンクリートの部屋に閉じ込められ、脱出を図るために悪戦苦闘する青年を臨場感たっぷりに演じる。

ある日、目を覚ました志倉はコンクリートの狭い部屋の中。喉の渇きを癒やそうとドアの方へ向かいますが、施錠されていて外に出ることができない。「何だこれ、暗証番号?」。ドアをたたいても応答はなく、なぜか携帯電話も時計も見当たらず…。途方にくれていると突然、部屋の中に4つのモニターが起動する。1つには志倉自身の姿、その他のモニターには真司と同じ境遇の男女3人がそれぞれの部屋で困惑する様子が映し出されていた。画面下には「視聴者数」の表示。「脱出ゲームスタート。三重にかけられたロックナンバーを見つけ出し脱出せよ」の文字が出ると「なにこれww」「ドッキリ?」など、視聴者のコメントが矢継ぎ早に流れ出す。4つのモニターに映っている映像は、インターネットを通じて不特定多数の人に閲覧されているようだ。

視聴数を稼ぎ、視聴者からヒントを集めることで突破口を見つけられるかもしれないとひらめいた志倉は、視聴者の力を借りながら脱出を試みる。なぜ志倉は密室に閉じ込められてしまったのか。脱出ゲームの主犯は何者なのか。その理由が明らかになったとき、予期せぬ結末へとストーリーが転がり出す。

坂口は「自分ならどうするだろうって考えました。SNSの怖さを感じる作品になっていると思いますが、実際、誰の身に起きたとしてもおかしくない話だと思うんです。心のどこかで人ごとと客観視したり、自分と距離をあけてしまったり。そういった現代に生きる人の行動心理を表現した作品ですので、視聴者の方がリアリティーを感じてくださったらこの作品として成功なのかなと思います」と話している。

「密室に一人きりで閉じ込められるというシチュエーションでしたので、演じる難しさを感じました。モニターの向こう側に相手はいるんですけど、目の前にいないという感覚が不思議で。主人公と一緒に視聴者の方にもストレスを感じながら見て欲しいと思いますし、そのためにも臨場感やスリル感をどうやったら表現できるか、試行錯誤しながら演じました。狭い密室の中で動けるスペースは当然限られるので、その分、表情や身ぶり手ぶりだけなく、いろんな表現の仕方を駆使しなければいけないなと思いました」と話している。