俳優市村正親(69)が31日、都内で、吹き替え版の声優を務めた米映画「Merry Christmas!ロンドンに奇跡を起こした男」(バハラット・ナルルーリ監督、11月30日公開)の東京国際映画祭公式上映舞台あいさつを行った。

イギリスの文豪チャールズ・ディケンズが1843年に発表した小説「クリスマス・キャロル」が世に生み出す過程を描いたファンタジー。作家ディケンズを主人公にしているが、市村は94年からミュージカル「スクルージ~クリスマス・キャロル」で、映画の登場人物の1人で、ディケンズの前に突然、現れる老人スクルージを演じてきた。映画でもスクルージの声優を務めた市村は「24年もスクルージをやっている。今、日本でスクルージの声をやるのは僕以外にいない」と語った。

また、劇中、ディケンズが小説に登場する人物にぴったりの名前を思いつくと、目の前にその人物の姿も現れるファンタジックな場面もある。市村は同様の能力があるとするなら「6歳と10歳の2人の息子を大人になった状態で登場させたい。すぐに一緒に酒が飲めるから。僕の後を追って役者になっているか、全然違う仕事か。早く見たい」と語った。