漫才日本一を決める「M-1グランプリ2018」の準々決勝が5日、大阪・なんばグランド花月で行われ、16、17年と連続準優勝の和牛が登場した。

この日は和牛のほか、ミキ、かまいたち、スーパーマラドーナ、ジャルジャル、さや香、と、昨年のファイナリスト2~7位がそろった豪華なメンバー。

この日出場した43組中、最後から2番目に登場したのが「和牛」。コンビは、貫禄ある安定のネタで会場の笑いを奪った。

出番後、取材に応じ、ツッコミの川西賢志郎(34)は「やりきれた」と振り返った。

2回戦から登場し、この日が3度目の予選ステージ。相方の水田信二(38)は「みんなライバル」としながらも「自分らで納得のいくようにできたらっていう感じが強い」。次第にレベルの上がる周りの出場者にも「自分らの思っている感じでできるかどうかの方が、よっぽどプレッシャー」と話した。

昨年は、前年準優勝ということもあり「とらわれていた部分が大きかった」と川西は分析。今大会は「その経験を踏まえた上で、今年はもうちょっと楽しく臨めてると思います」と心境の変化も明かした。

正統派漫才のスタイルも何ら変えることはなく「あくまで、僕ら2人がしゃべるっていう上に成り立つ僕らの漫才」と川西。2年越しの栄冠に向け「予選なんで、緊張はもちろんしますけど、『やるべきことをしっかりやるぞ』という目標は達成していけてるのかなと思います」と自信ものぞかせた。

予選からネタ動画がネット配信されていることもあり、ネタ選びは慎重。水田は「まだまだ見せたいネタがありますし、やるのが楽しみなネタもあります」。順調に勝ち上がれば「今年は候補が多い。何本かやりたいネタがあるんで、どれを(準決勝、決勝)持っていくかはちょっと考えてます」と余力はたっぷり残しつつ、盤石の態勢で頂点を狙う。

6日に東京で同じく準々決勝が行われ、翌7日に準決勝進出組がまとめて発表される。準決勝は15日、東京の「NEW PIER HALL」で行われる。