歌手ASKA(60)が5日、東京国際フォーラムAで、13年3月のソロ公演以来5年8カ月ぶりとなるコンサートを行い、全国ツアーをスタートさせた。

オーケストラをバックに、「はじまりはいつも雨」などのソロ曲、CHAGE and ASKAのヒット曲「SAY YES」「PRIDE」など17曲を披露。スタンドマイクを両手で握って歌唱する独特のスタイルと伸びやかな歌声で、約5000人のファンを“ASKAワールド”に一気に引き入れた。

第一声が「お待たせ~」。客席から「お帰り~」の声が飛ぶと「その通り」と応じた。「ステージに立つのは5年ぶり。同じ空間で、最高の出口を一緒にタッチできたら。お付き合いください」とあいさつしてステージを盛り上げた。

2014年に覚せい剤取締法違反(使用、所持)などの罪で懲役3年執行猶予4年の有罪判決が確定。一時は引退を考えたこともあったが、9月末に執行猶予が明けて、10月から本格的に音楽活動を再開した。

今ツアーはこの日の東京公演を皮切りに大阪、仙台、兵庫・西宮、京都、札幌、横浜、福岡、静岡で計11公演を開催する。

◆覚醒剤事件メモ ASKAは2014年5月、覚せい剤取締法違反(所持)などの容疑で逮捕、起訴された。同9月、東京地裁で懲役3年執行猶予4年の有罪判決が言い渡され、罪が確定。その後、16年11月にも警視庁に覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕されたが、同12月に、嫌疑不十分で不起訴処分になった。