NHK連続テレビ小説「まんぷく」で、今井家の長女・咲の夫の真一役を演じる大谷亮平（38）が10日、堺市の大阪刑務所で一日刑務所長を務めた。

トークショーでは役作りのために約4キロダイエットし、現場スタッフから「やせすぎ」と心配されていることを明かした。

ドラマでは咲が病気で亡くなった後、真一は出兵する。ダイエットに取り組んだのは「戦争に行き、帰って来たら外見でも絶対に変化があるはず。しかも真一は妻を亡くし、精神的にもつらい状態で戦争に出向いた。げっそりして、憔悴（しょうすい）しきっているような表情を出すため」だったという。

食事制限だけではなく、咲を演じた内田有紀の迫真の演技が役作りを助けた。病状が日々、悪化していくシーンでは「普段もそのこと（咲の病状）を考えていると、精神的にも追い込まれ、げっそりした。それぐらい内田さんが気持ちをのせてくれる演技をしてくれた。つらかったので勝手にげっそりとなりました」と振り返った。

大阪出身の大谷は「いまはしっかりと、粉モン食べて戻しているところです」と増量を誓った。撮影の合間には実姉の長女に会いに行く。「待望のめいです。かわいいんですよ。抱っこされながら『まんぷく』を見ているんですよ」。長丁場の撮影でめいとの時間が癒やしになっている。

「寝ているときほんと、ちっちゃいですよ。オープニングの曲を聞くと激しい動きになるんですよ。『タタタタッ』って言うんですよ。もしかしたら、あの曲を表現しているのかなって。叔父バカですね（笑い）」。

韓国で長年活躍し、16年に“逆輸入俳優”として日本でデビュー。朝ドラ初出演の大谷は韓国版「朝ドラ」にも出演していたことを明かした。「韓国の朝ドラは約40分ぐらいです。役柄はヒロインの姉の夫役でした。まんぷくの役と似ています。韓国に住んでいるときは（日本の）朝ドラが目標でした。いまワクワクした気持ちで朝ドラに撮影に臨んでます」。大阪のおばちゃんからは「お帰り！」と声をかけられた。笑顔で応えた大谷は「朝ドラに出演すると街で声をかけられるとは聞いていました。いま、それを実感しています」と充実した表情を見せた。