俳優小栗旬(35)が、念願のハリウッド進出を果たす。20年公開のハリウッド映画「ゴジラ VS コング」(仮題、アダム・ウィンガード監督)に出演することが11日、分かった。

作品はハリウッド版ゴジラの第3弾。小栗の役どころは明かされていないが、日米の特撮映画が生んだ怪獣同士の対決を描く同作を支える、主要キャストという。

小栗は所属事務所の社長でハリウッドの映画プロデューサー山本又一朗氏に影響を受け、駆け出し時代から海外志向が強かった。「ハリウッド映画に出演することには、もちろん憧れがありました。それだけに、そのハードルの高さも強く意識せざるを得ませんでした」。

慎重だった小栗の背中を押したのは、今作の製作陣だった。「クローズZERO」シリーズで小栗の存在をチェック済みだったといい、今作の日本人キャストの選定に入ったころ、ちょうど日本でヒットしていた映画「銀魂」の主演も小栗と知ってオファー。かつてハリウッド版「デスノート」などを手がけたウィンガード監督は「彼が『ゴジラ VS コング』に加わってくれることに非常に興奮している」と、日本を代表するヒットメーカーに期待を寄せた。

小栗は今月から、ハワイやオーストラリアなど世界をまたにかけて撮影する。来年3月までの長丁場で、規模はまさにハリウッド級。小栗は「(監督ら製作陣の)情熱に触れ、そのハードルにチャレンジしたいという大きな意欲が湧いてきました。我が国が作り出したゴジラが、広く世界の観客に愛され、自分がその作品の一部になれることに今はひたすら興奮しています」と、クランクインを心待ちにしている。