歌手松山千春(62)が13日、都内の東京国際フォーラムで、先月スタートした全国15会場を回るコンサートツアー「ことば」の東京公演を行った。

この日は約5000の客席が満席となった。松山は「あちこちのイベンターから席は満席です」と言われたと紹介すると「おれはそんなこと(空席)は気にしていない。後ろが空いていようが、2階席がいなかろうが、歌うのがフォークシンガーですから」ときっぱり。10月には観客が少ないとして、さいたまスーパーアリーナ公演を中止した沢田研二を意識したような場面があった。

公演序盤には、9月の北海道胆振東部地震に言及。「大地震があり、おかげで停電、断水。しかし、こうして東京で歌えるのは幸せ者です」とあいさつ。地震で停電の間は自宅で家族と話す時間が多かったと紹介。独身の娘に孫が欲しいと言ったが「お父さん、無理だと思うよ」と言われたとし、「俺の血を引く孫を見てみたい」と語った。また、桜田義孝五輪相と片山さつき地方創生担当相の問題にも言及するなど恒例の時事ネタも披露した。

ステージでは先月17日には79枚目のシングル「ことば」とアルバム「起承転結14」の収録曲「初雪」「今日を迎える」のほか「季節の中で」「銀の雨」など計18曲を披露し、ファンを魅了した。