新派特別公演「犬神家の一族」(25日まで)が14日、東京・新橋演舞場で初日を迎えた。

横溝正史原作で、市川崑監督の映画でも大ヒットした作品の舞台版。

すでに大阪公演を終えているが、波乃久里子(72)は「初日は格別怖いんです。もう少し進化した芝居を見せたいから」と話した。新派初参加で佐清など2役の浜中文一(31)は「皆さんが温かく迎えてくれました」。顔を覆う白いマスク姿での演技にも、浜中が「大丈夫です」と話すと、水谷八重子(79)は「目の中で2役を演じている」と褒めていた。金田一耕助役の喜多村緑郎(49)は「今年は新派130年ですが、新作ばかりだった。新作イヤーの締めくくりです」と自信を見せていた。