酒気帯び運転でひき逃げしたとして、自動車運転処罰法違反(過失傷害)などの罪で起訴された元モーニング娘。の吉沢ひとみ被告(33)の初公判が29日、東京地裁で開かれた。涙を流して謝罪し、今後車を運転しないと誓ったが、飲酒については、証人として出廷した夫が「(酒量が)急激に減っています」と答えるにとどまった。検察側は懲役2年を求刑。判決は今日30日に言い渡される。

吉沢被告は執行猶予付き判決の可能性が高いとみられているが、実刑判決になったと仮定した場合、どのように過ごすことになるのか。この日、今年5月に著書「女子刑務所ライフ!」を発売し、現在は刑務所への差し入れの代行を請け負いながら大阪・堺市内で12月13日から「ラウンジ祭」をリニューアルオープンする中野瑠美氏が、日刊スポーツの取材に応じた。通算12年の服役経験を踏まえ、女子刑務所における環境などを予測した。

中野氏は「吉沢さんは有名人だから、注目の的になって、しんどいと思います」と語った。有名人や、世間で話題になった事件の犯人らは「エリート」と呼ばれる工場に配属され、人と接する機会を減らされるというが、昼食や運動時間は他の受刑者も自由に近づくことができるという。「根掘り葉掘り聞かれる」とした。

タレントなどの有名人は刑務所の中でも「アイドル」になるという。「みんなからノートの端っこにサインを求められると思いますよ。周りの人たちが近づいてきて、突然モー娘の曲を歌い出すこともあると思う。年に1~2回開かれるカラオケ大会では、絶対モー娘を歌わされますよ」。