先月29日に心不全で亡くなった女優赤木春恵さん(本名・小田章子=おだ・あやこ、享年94)の通夜が3日、東京・築地本願寺和田堀廟所で営まれた。

岡本信人(70)は「従業員の役だったので、親子関係はなかったけど、調理場でNGを出しても、『大丈夫よ』と言ってくれて助かりました。肝が据わっていて、声にパワーがある女優でした。役とは違って庶民的なお母さんで、言葉に尽くせないくらい感謝しています」と話した。

音無美紀子(68)は、「いろんな思い出がいっぱいあって、本当に楽しかったです。祭壇もママらしい感じでした」。村井国夫(74)は、「共演経験はないけど、楽屋に顔を出していました。世間からひどいことをいわれてたけど、それだけ芝居がすごかったということ。家族でカラオケにもいったけど、本当に優しい人でした」。

沢田亜矢子(69)は「森光子さんの舞台の楽屋で呼び止めてくれたのがきっかけで、事務所に入りました。50年たってもそのことを覚えていてくれました。大きなバックボーンを失って悲しいです」。

沢田雅美(69)は「母ちゃんとても天然で、いつもポワっとした感じでした。一緒に笑っていても、後で『さっきのは何がおかしいの』と言っていましたし、楽しい思い出しか浮かびません。スタジオの雰囲気を明るくしてくれた人なので、寂しくなります。残念です」と話し、「大阪ではご飯に誘っていただいて、『嫌われるから大変よね。でも、私もそうだから、頑張ろう』と言ってもらいました」と振り返った。

藤田朋子(53)は「いつも笑っていて、キリキリした表情は1度も見たことがありません。中心にいるわけではないのに、みんなが集まってくるんです。芝居を口で教えてくれる人ではありませんが、いるだけでいろういろ学ばせてくれた人でした」と話した。