佐々木蔵之介(50)主演のフジテレビ系連続ドラマ「黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~」(木曜午後10時)の第9話が、6日に放送される。人生の折り返し点が近づいた大人たちが、黄昏の空にきらめく流星のように最後の輝きを模索する大人の恋の物語。原作は1995年(平7)から「ビッグコミックオリジナル」(小学館)に連載されている弘兼憲史氏(71)の漫画「黄昏流星群」。

エリート銀行マン滝沢完治(佐々木)は、入社以来仕事一筋で支店長にまでなったが、予期せぬ左遷宣告を受けて単身スイス旅行へ。そこで目黒栞(黒木瞳=58)と出会い運命の恋に落ちる。一方、滝沢の妻の真璃子(中山美穂=48)は、娘の美咲(石川恋=25)の婚約者・日野春輝(藤井流星=25)と引かれ合っていく。

春輝の母親・冴を演じる麻生祐未(55)は「子離れ出来ない親というのは、以前から良く聞いていました。そして、私も実際に子供を持つと、これは親たち共通のテーマなんじゃないかなと思いました。子供は大人になると勝手に離れて行きますが、親にしてみれば子供は永遠に気になる存在です。子供よりも親の方が離れることが出来ないんですね。父親より母親の方が、その傾向が強いかと…。それは不思議な感じで、頭では理解していても、子供に対して抱く、自分の分身的な思いは母親の方が大きいかもしれません。子供がいると楽しいこともたくさんあるけど、子離れのような試練もたくさんあるということです」と話している。

第9話では、完治(佐々木)の前から栞(黒木)が姿を消した。家を引き払い、食堂の仕事も辞め、行方が分からない。そんななか完治は若葉銀行から復職を打診される。出向先の倉庫会社の仕事にやりがいを感じ始めていた完治はすぐに答えを出せずにいた。

完治は真璃子(中山)に銀行からの話をする。そんな完治に、真璃子は家を出て行こうと思うと切り出した。驚く完治に、真璃子は栞の存在を知っていることを打ち明けた。栞と一緒にいる完治が、今まで見たことのないぐらい幸せそうな顔をしているのを見て、私も別の生き方を考えてみたくなったと語る真璃子。

真璃子は友人の水原聡美(八木亜希子)のマンションへ。だが、聡美から須藤武史(岡田浩暉)と結婚すると告白を受ける。とは言うものの行き場所のない真璃子は街をさまよい、ある場所で偶然、春輝(藤井流星)を見かける。母親の冴(麻生)の介護で疲れ果てた様子を見かねた真璃子は日野家を訪ねる。