乃木坂46若月佑美(24)の卒業セレモニー公演が4日、東京・日本武道館で行われた。この日をもって、グループから卒業した。

アンコールでは「感謝」をテーマに、若月自身がサプライズ演出などもプロデュース。真面目な性格で知られる若月らしい構成だった。

アンコール後、黒いドレス姿で登場した若月は、「最後なので、みなさんにお手紙を書いてきたので、読ませていただきたいと思います」と切り出し、ファンやメンバー、スタッフに感謝を伝えた。そして「私はメンバーが大好きでした。乃木坂46が大好きでした。みんなのことを、失いたくありません。それでは聞いてください。『失いたくないから』」と曲紹介し、メンバー38人と一緒に「失いたくないから」を歌った。

曲中で、若月からサプライズを仕掛けた。メンバー1人1人に、ピンクのガーベラを一輪ずつ渡して、「ありがとう」と1人ずつ伝えた。ガーベラの花言葉は「希望」や「前進」。ピンクのガーベラの花言葉は「感謝」「崇高美」。真面目な若月らしい演出だった。

続く曲は「ダンケシェーン」。ドイツ語で「ありがとう」だ。ガーベラが入っていたかごの裏に、曲名が書かれていた。練りに練られた構成だ。ラストの恒例の決めぜりふを「やっぱ乃木坂だな!」と笑顔で決めた。「こんな笑顔で終われるとは思っていませんでした。大号泣すると思っていたので。笑顔で終われたのも、皆さんのおかげです」と、また感謝した。

自身は送り出される側にもかかわらず、ラストでサプライズを仕掛け、残るメンバーを泣かせた。時には真面目すぎてイジられてしまうほどの実直な性格が、最後まで表れていた。