歴史歌謡のジャンルで幅広い年齢層から支持される歌手の綾乃緒ひびきが5日、大阪市北区の日刊スポーツを訪れ、先月リリースした同第4弾の「白夜」をPRした。

新曲は京都市とパリ市の友情盟約締結60周年を記念して制作。作詞家である「としおちゃん」が毎年10月に開催されるパリの白夜祭に参加し、着想を得たという。「パリと京都をつなぐ気持ち」で歌い上げている。

またカップリングには南極に置き去りにされながらも奇跡の生存を果たしたタロとジロの様子を歌った「タロとジロの物語」を収録。人々に勇気を与えた2匹の生活や切ない気持ちを表現している。

綾乃緒は今年で歌手生活15周年。海洋研究者として博物館に勤め、40歳の時にデビューを果たした異色の経歴を持つ。さらに最近は歴史上の実在した人物や出来事を歌で表現する歴史歌謡で注目を集めている。

「歴史歌謡では例えば、人物のストーリーを歌う場合、その人物になりきって歌うので『憑依(ひょうい)型』楽曲。1曲歌うだけでもかなり疲れる」と笑う。それでも「これからも1曲1曲、1年1年を大切に、多くの人の心に響く音楽をもっともっと届けたい」と語った。