5日に放送された日本テレビ系連続ドラマ「獣になれない私たち」(水曜、午後10時)の第9話視聴率が7・1%(関東地区)だったことが6日、ビデオリサーチの調べで分かった。

第1話視聴率は11・5%第2話は8・5%、第3話は8・1%、第4話はプロ野球日本シリーズ延長による1時間15分の遅れの影響もあってか6・7%だったが、第5話は8・3%、第6話は10・0%、第7話は8・6%、第8話は9・9%となった。

同作は、新垣結衣(30)演じる、誰からも愛される女性だが、身も心もすり減らしている深海晶と、松田龍平(35)演じる、一見人当たりがよく女にもモテるが、実は毒舌男の根元恒星が、赤の他人だからこそ本音でぶつかり合う中で、傷つきながら自分らしく踏み出す姿を描くドラマだ。

晶の恋人、花井京谷を田中圭(34)、京谷の母、千春を田中美佐子(58)、恒星の元恋人、橘呉羽を菊地凛子(37)、2人がいきつけのクラフトビールバー「5tap」のマスター、タクラマカン斎藤を松尾貴史(58)、晶が務めるEC制作会社の社長、九十九剣児を山内圭哉(46)が演じている。京谷の家に居座る元カノ長門朱里を黒木華が演じる。

第9話は、晶が業務改革を進めた結果、ツクモ・クリエイト・ジャパンの雰囲気はみるみるよくなっていた。松任谷(伊藤沙莉)と上野(犬飼貴丈)も仕事で結果を出せるようになり、入社した朱里もSEチームとなじんでいる。

そんな中、九十九社長は晶を「営業部の特別チーフクリエーター部長」に昇進させることを発表。その代わり、今まで晶がやってきたこまごました業務は全て朱里が社長秘書としてやることになる。

恒星は、呉羽と5tap前でのハグ写真が週刊誌に掲載される。話題の橘カイジの妻として過去の恋愛関係をほじくり返され、みんなのオアシスだった5tapに記者も張り込むようになる。

夫の葬儀が落ち着いた千春は、突然京谷のマンションを訪れる。そこにいたのは、とっくに別れたと聞いていた朱里だった。朱里はマンションを抜け出し晶の部屋へと逃げ込むが、そこにも千春が訪ねてくる。結果、5tapで千春と反省会をする晶、朱里。京谷への感謝を話す朱里に涙する晶。そこに京谷がやってくるが、輪に入れてもらえずカウンターで恒星と語り合う。

秘書の仕事を全力で頑張る朱里だが、機密データを間違えて取引先に送ってしまう。事態に気付き、逃げ出してしまう朱里。九十九社長のパワハラに、ついに晶は思いをぶちまける。そのころ、恒星は粉飾経理書類を破り捨てていた。

「どうにかしようとした。でもダメだった」という恒星。「私は必要なかった」と涙を流す晶。それぞれの人生が交差する、という内容だった。