舘ひろし(68)が5日、都内で、ユーモアで貢献し、世の中に明るい話題を提供した人に贈る「第47回ゆうもあ大賞」の表彰式に出席した。今年は主演映画「終わった人」でモントリオール世界映画祭最優秀男優賞を受賞。ハードボイルドのイメージから一転、定年後の男の悲哀をコメディータッチで演じ評価された。

舘は「僕は『女の涙と自分の芝居は信用しない』がモットーなので、どうして賞をいただけたのか考えていました。滑舌が本当に悪いんですが、モントリオールでは字幕スーパーだったので、私の稚拙な芝居がバレなかったんです」とスピーチして笑わせた。

終了後、ともに受賞した女優戸田恵子(61)ソフトバンクの王貞治球団会長(78)と取材に応じた。

「バカ正直に生きてきた。これから少し(ユーモアを)身につけたい」と言う王会長に、舘は「僕はもう少しまじめになれと言われるので、爪のあかでも煎じて(飲みたい)」と応じた。王会長はすかさず「きゅうくつだからやめた方がいいよ」と返し、ユーモアたっぷりの掛け合いを見せた。戸田は「これからもコメディエンヌと呼ばれることを喜びに頑張りたい」。