演歌歌手西方裕之(57)と和田青児(49)が6日、東京・江東区の「ティアラこうとう」でジョイントコンサートを行った。13年に続いて2度目の開催。

西方は「ぼたん雪」、和田は「哀愁子守唄」の新曲や、その場で集めたリクエスト曲、北島三郎(82)の「まつり」などのヒット曲を歌唱して熱心なファン約140人を楽しませた。

和田は87年に1度デビューしたが1年後に断念。北島の付き人生活を11年送った後に再デビューしている。「西方さんとは最初のデビューが同期で親友なんです。一緒にコンサートができてうれしいし、すごく喜びを感じています」と声を弾ませた。西方は「僕たち中堅の歌手はもっと頑張らないといけない。取り残されているというか、『ここにいるんだ』ということを示さないとね」と気合十分でステージに立った。

和田の師匠である北島は、今年のNHK紅白歌合戦に「特別企画」として5年ぶりに出演し、「まつり」を歌唱すると発表されている。和田は「誇らしいし、エネルギーを感じる。来年のお正月にあいさつに行くのが楽しみです」。北島に憧れて歌手になったという西方も「いつもあいさつはしますが、先日初めて話しかけられた。自分にとっては雲の上の人なんです」と語った。

北島への尊敬の思いを反映してか、公演の最後の曲が「まつり」なだけでなく、スタートも北島のヒット曲「北の漁場」だった。