「M-1グランプリ2018」決勝の審査をめぐり、SNSへの動画配信で、審査員の上沼恵美子(63)へ暴言を発した「スーパーマラドーナ」の武智正剛(40)が7日、本拠地の大阪・なんばグランド花月に出演し、謝罪した。昨年のM-1王者、とろサーモン久保田かずのぶ(39)と引き起こした暴言騒動後、武智は、上沼にとっても地元の大阪で初舞台となった。

所属事務所によると、武智は午前公演の冒頭で「お騒がせして申し訳ありませんでした」と客席へ向かい謝罪した。謝罪後は、相方田中一彦(41)とともに、普段通りにネタを演じた。

観客によると、武智はネタでも「今から(ネタで)相方を怒りますけど、僕は後から本当に怒られます」など、自虐的に笑わせた。

この日は、劇場周辺に報道陣が集まったが、武智は姿を見せず。事務所が混乱を避けるために、普段とは違う出入り口を使う措置を取ったとみられる。

今年がラストイヤーだった武智と、昨年の大会で悲願の王者となった久保田。M-1に熱意をかけた2人の問題発言には、上沼が怒り、同じく審査員のオール巨人はブログで「つまらん本当に情けない話」と一喝した。ナインティナインの岡村隆史(48)もラジオ番組で「抑えるところは抑えとかんと」とたしなめた。所属事務所が上沼側に謝罪し、武智、久保田がツイッターへ謝罪文を投稿しても、騒動は収束しそうにない。お笑い界を揺るがすこの問題に、どうオチが付くのか不透明だ。【奥田隼人】

▼暴言騒動の経緯 M-1決勝が行われた2日深夜。決勝進出者らとの酒席で、久保田は「酔っているから…」と前置きしながら、審査員席の右に座る人物、すなわち上沼を「クソが」「自分の感情だけで審査せんといて下さい」などと痛烈批判した。武智も「右のオバハンにはみんなウンザリっすよ」「『嫌いです』って言われたら、更年期障害かって思いますよね」などと同調した。発言動画は武智が自身のインスタグラムでライブ配信したことから広まり、武智はすぐに動画を削除したがネットで拡散し、大炎上する事態となった。