実業家の堀江貴文さん(46)が主演するミュージカル「クリスマスキャロル」が12日から16日まで東京キネマ倶楽部で上演される。8年ぶりの再演となる今回は和牛のコースを食べながら観劇できるなど、独特な方式を取っている。その意図について、堀江さんが語った。

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僕は芝居を見に行くのが好きなんですけど、2~3時間ずっと座って飲食もできずにただ見ているというのはきつい。腰が痛くなるし、のどが渇く。もっと自由に見られないかなというのがあった。

昔は飲食しながらというのは普通。歌舞伎とかね。そもそも幕の内弁当は幕の内に食べるから。お酒やご飯を食べながらというのは当たり前だった。シェークスピアの時代もそう。アリーナで庶民はスタンディングでシードルを飲みながら、芝居がつまらないとブーイング。貴族はテラス席でディナーを楽しみながら観劇していた。本来の楽しみ方というのはそうだと思う。

高尚なモノを黙って見ろとは言わない。飲食しながら、結婚式の余興みたいなものをやりたくて、だれかやってくれないかなぁと思っていたけど、だれもやらない。じゃあ、8年前に僕がやったのがあるので、これを使ってやろうと…。

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VIP席で15万円するなど高額だが、ミュージカルと料理の質的には見合うモノがあるという。「それぐらいの価値はあるけど、良さを伝えるのは難しい」と、開演を直前に控えたこの時期、主演のための稽古だけでなくプロデューサー業務にもいそしむ。「人間止まったら終わり。どんどんチャレンジしていきたいと思う」と堀江節を貫いた。