女優三田佳子(77)の次男で、覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われている高橋祐也被告(38)の判決公判が13日、東京地裁(開発礼子裁判官)で開かれ懲役2年6月、保護観察付きの執行猶予5年の有罪判決を受けた。

高橋被告は、ノーネクタイで白シャツに黒ジャケット、グレーのパンツ姿で緊張した面持ちで大きく一礼し、入廷。裁判官から証言台に立つよう呼び掛けられると「はい」と、ハッキリした口調で答え、神妙な顔つきで判決を聞いた。

判決理由で開発裁判官は「覚醒剤で前科2犯を有し、常習性、依存性が認められる」と指摘。一方で、「入手先を素直に供述し、更生の意欲もみせている」とし、治療施設に入って2度と覚醒剤を使用しないと誓っていることなどから猶予判決とした理由を述べた。

また、「覚醒剤を使わない日を1日、1日、積み重ねていってもらいたいと思います。あなた自身の環境をどう整えていけば良いか考えてください」と説諭されると、高橋被告は「ありがとうございました」と頭を下げた。

高橋被告は今年9月、東京都渋谷区の自宅で覚醒剤を使用したとして逮捕された。11月29日の初公判で高橋被告は、起訴内容について「間違いありません」と認め、検察側は懲役2年6月を求刑していた。

判決後、高橋被告は父の運転する車で東京地裁を出たが、報道陣からの問いかけには応じなかった。今後、沖縄のリハビリ施設に入所するとみられる。