女優安藤サクラ(32)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「まんぷく」(午前8時)の14日に放送された第65話の平均視聴率が21・3%、15日放送の第66話が20・0%(ともに関東地区)だったことが17日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は初回の23・8%。

同ドラマは、インスタントラーメンを開発した日清食品創業者の安藤百福(ももふく)仁子(まさこ)夫妻をモデルに、戦前から高度経済成長時代の大阪で懸命に生き抜く夫婦の苦労と成功の「敗者復活の物語」が描かれる。

脚本は大河ドラマ「龍馬伝」や、ヒットドラマの「HERO」「ガリレオ」などを手がけた福田靖氏(55)、チーフ・プロデューサーは、福田氏と「龍馬伝」でもともに仕事をした真鍋斎氏(50)が担当する。

また全編ナレーションを女優芦田愛菜(14)が務め、DREAMS COME TRUEが朝ドラで初めて2度目(1992年放送の「ひらり」の「晴れたらいいね」以来で26年ぶり)の主題歌を担当する。

あらすじは、東京でのダネイホン販売が始まり、大反響で予想を超える売り上げを記録していった。世良(桐谷健太)はもっと社長自らが宣伝となって看板にある黒縁メガネにちょうネクタイをして町を歩くことを提案した。逆に萬平(長谷川博己)は東京支社の若手メンバーに夜間学校に通わせたいことを相談した。春になり、堺俊一(関健介)らは学校に行くことになった。大阪帝大を卒業していた神部(瀬戸康史)はタカ(岸井ゆきの)を慰めるため毎日、手紙を書き続けていた。そのタカは父親の忠彦(要潤)から大学に行くことを進められ、神部の心変わりを心配していた。その3カ月後、大変なことが起きていた。ダネイホンの偽者「ダネイボン」が市場に出回っていた。世良は直ちに東京へ向かい作っていた会社に乗り込み脅しをかけた。またダネイホンのラベルに京泉大学病院推薦の文字を入れることを提案した。萬平は、同じ時に福子(安藤サクラ)から妊娠していた事を知らされて喜んだ。

偽物対策のために上京した萬平だったが、前日に福子から子供ができたこと知らされていたので、顔はにやけたままだった。久しぶりに再会した夜学に通う東京の若手のメンバーや真一(大谷亮平)らと今後の展望を熱く語りあった。翌日の朝、大阪のたちばな栄養食品に1本の電話がかかってきた。その電話は神部からで萬平が進駐軍に逮捕されたとの一報だった。理由は若手メンバーに通わせていた夜間学校の奨学金が給料にあたり、その分の税金を納めていなかったとして所得税法違反にあたるとのことだった。即日、萬平は起訴され軍事裁判が行われ、重労働4年、罰金7万円の有罪判決を受けた、という内容だった。