柄本佑(32)瀧内公美(29)が、男女の極限の愛を描く映画「火口のふたり」(荒井晴彦監督、来年公開)に出演することが16日、分かった。出演者は2人だけの異色作。久しぶりに再会した男女が欲望に身をゆだねる物語で、体当たりのベッドシーンに挑んだ。すでに撮了しており、2人が抱き合うイメージビジュアルが解禁された。原作は直木賞作家・白石一文氏の同名小説。脚本家として知られる荒井氏は3作目の監督作で、「R18+」指定作品となる。

離婚、会社の倒産で何もかも失った賢治(柄本)が、旧知の直子(瀧内)の結婚式のため、秋田に帰るところから物語が始まる。

柄本は、5歳のころから自分を知ってくれている荒井氏の監督作に出るのは夢だったという。「お話をいただいた時、小躍りしました。脚本だけでなく監督も荒井さん。何ともチャーミングで『大人』なホン(=脚本)。いち映画ファンとして出来上がりが楽しみです」。

昨年、映画「彼女の人生は間違いじゃない」で注目された瀧内は「いい緊張感と幸福感が現場に漂っていました。きれいに撮っていただきましたので、実物よりきれいな私を見てほしい(笑い)」とのコメントを寄せた。

白石氏の著作の映画化は初。今年8月から9月にかけ撮影され、秋田県羽後町の西馬音内(にしもない)の盆踊りも収められた。