歌舞伎俳優中村七之助(35)が17日、都内で、来年3月の巡業「特別舞踊公演2019」の取材会に出席した。

巡業公演は、兄中村勘九郎(37)と毎年続けていたが、来年は勘九郎がNHK大河ドラマに主演するため、初めて七之助が中心になって行う。演目は4役早替わりを見せる「隅田川千種濡事」など。

七之助は「心細さは、お客さまが入ってくださるかな、と。演目に関してはとても楽しみで、ワクワク感があります」と話した。

今年は国内だけでなく、スペイン、パリと海外公演を行った。今年を漢字1文字で表すと? と聞かれ「『海』かなあ。海外公演2回というのはなかなかない」と振り返った。

来年も充実した1年になるもよう。1月の歌舞伎座から、12月の新橋演舞場「風の谷のナウシカ」までを列挙し、七之助は「話していて、来年も楽しそうでワクワクしてきます。楽しんでいきたい」と笑みを見せた。

「特別舞踊公演」は3月2日の群馬県みどり市・ながめ余興場、同16日の岐阜県中津川市・かしも明治座、同17日の岐阜県加茂郡白川町・東座の3つの芝居小屋を含め、12カ所で行う。