女優真矢ミキ(54)主演のフジテレビ系連続ドラマ「さくらの親子丼2」(土曜午後11時40分)の第4話が、22日放送される。昨年10~11月に放送された連ドラの第2弾。真矢が演じるのは、親から虐待を受けた子どもたちが一時的に避難、保護される子供シェルター「ハチドリの家」の食事スタッフ・九十九さくら。子供たちに食事を提供しながら、問題解決に立ち向かっていく。

傷害事件を起こし、少年院を仮出所で「ハチドリの家」に入居中の大豆生田香を演じる塩野瑛久(23)は「この現場はその場で生まれるものがたくさんあります。自分なりに瞬発力はあると思っているので、しっかり対応していきたいです。僕は以前から、強いメッセージ性のある作品に出演したいと思っていました。子どもシェルターは世間でもっと広く知ってもらいたい問題。今回はそういう意味でも、念願がかないました。劇中ではさくらさんと子どもたちの間に壁があるものの、現場では真矢さんと僕らは一致団結しています。チームワークの良さで、皆さんの心に響く作品を届けます」と話している。

第4話では、クリスマス間近、さくら(真矢)は香(塩野)の今後について、三谷法律事務所所長の弁護士・三谷桃子(名取裕子)から悲しい事実を知らされる。暴力団の幹部だった父親が8歳の時に死亡し、母子家庭で育った香だったが、近々母親が再婚することになった。再婚相手は、暴力沙汰を起こし少年院に入っていた香を引き取るのを嫌がっているという。そればかりか、中学生の頃から何度も警察につかまった香に散々苦労した母親も、もう一緒に暮らすことは出来ないという。母親に捨てられた香は、淡々とした態度を見せるが…。

三谷法律事務所の新人弁護士・川端哲也(柄本時生)がシェルターでクリスマスパーティーを開こうと張り切るのを見て、子供たちはクリスマスの思い出を話し出す。しかし誰もがろくな思い出がないことがわかる。

「ハチドリの家」に新たな問題が起こる。ホーム長の鍋島真之介(相島一之)が突然、実父の希輔(秋野太作)をともない、出勤してきたのだ。希輔は鍋島の姉の家で暮らしていたが、軽度の認知症を患い、鍋島の姉たち家族に迷惑をかけていた。鍋島は我慢の限度を超えた姉に希輔を押し付けられ、どうしようもなくシェルターに父親を連れてきたという。数日の間になんとかするという鍋島をさくらも心配するが。

元中学校の校長だった希輔は「ハチドリの家」の子供たちにも上から目線であれこれ指示する。誰も相手にしなかったが、古井戸貞子(井頭愛海)だけは希輔に優しく接する。