日本テレビ上重聡アナウンサー(38)が20日、都内で、著書「20年目の松坂世代」刊行記念イベントに出席した。

同書は、「平成の怪物」と呼ばれた松坂と出会った10人の男たちを上重アナ自らが訪ね話を聞き、執筆した。「テレビでは尺の問題でなかなか表現できないものを、20年という節目で取材してみました。協力してくれた仲間たちに感謝したいです」とまず感謝を口にした。

松坂をはじめ、和田毅、藤川球児、村田修一、平石洋介ら10人の取材をしたが、「みんな『上重に任せる』と言ってくれたけど、誰ひとりとして感想を聞けていないので不安なんです」と笑った。

松坂にとって苦悩となったソフトバンク時代の3年間、上重はリハビリにも付き合っていた。「どうやったら直るんだよ」と松坂が告白していたことも明かした。「声をかけて笑わそうとしたんです。笑ってくれるんですけど、本気の笑いではなかったです」。そんな松坂は今年、中日ドラゴンズで復活した。「苦労を知っているだけに、自分も刺激を受けました」と話した。

「何かしら松坂に影響をされた選手ばかりです。みんなには、最後に松坂世代で良かったかと聞いたんですけど、みんな『良かった』と言っていました。松坂が与える影響は大きいし、自分たちを引っ張ってくれている存在です」と語った。