宮崎駿監督(77)のオリジナル作品「最貧前線」が来年8月に内野聖陽(50)主演で舞台化されることが23日、分かった。これまでスタジオジブリ作品の舞台化は「魔女の宅急便」「おもひでぽろぽろ」などがあるが、宮崎駿監督のオリジナル作品の舞台化は初めてとなる。

1980年代から90年代に模型雑誌「月刊モデルグラフィック」に不定期連載された「宮崎駿の雑想ノート」の作品の1つで、太平洋戦争末期、ほとんどの軍艦が沈められた日本海軍で、特設監視艇として南洋に送り出された漁船の乗組員たちの姿を描く。わずか5ページの小品だが、平和への重いメッセージが込められている。内野は軍人たちと対立する船長を演じる。8月末から10月にかけて、水戸芸術館、東京・世田谷パブリックシアターなどで上演される。