先日、来年のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」の第1回の試写を見ました。正直、こういう感じの作品とスッキリと明確に表現することは難しい内容でした。

理由はストックホルム・オリンピック(五輪)に日本人選手を派遣しようとする動きを描いた1910年前後の話と、日本に東京五輪を招致しようとする1960年前後の話が行ったり来たりと、時系列が交錯しながら物語が展開するため。見る者にとってなかなか物語に入り込めないのです。時代を表示する字幕もあっという間に消え、高齢者には、いつの時代の話を描いているのか分からなくなる不安も感じました。

NHKは初回について「壮大なプロローグ」と表現していました。確かに物語の全体像を紹介する初回だったと言えます。当初からプロローグと思って見たら感想も変わったかもしれません。

ちょっと辛口の感想を記しましたが、NHKによると第2回からは時代が初回ほど交錯せず比較的オーソドックスなスタイルで展開するようです。第2回はかなり面白いという声を多数聞きます。初回は前半主演の中村勘九郎もラストシーンに少し登場する程度でした。「いだてん」の本当の初回は第2回かもしれません。楽しみです。