米津玄師(27)が地元・徳島県の鳴門市の大塚国際美術館から生中継で出演した。

敬愛する祖父が制作中に亡くなったという「Lemon」を冒頭から目をつぶって歌い、1番を歌い終えると目を開けた。2番に入ると再び目をつぶり、祖父への思いを込めるように歌った。

歌い終わると、スタジオからの呼び掛けに「ありがとうございました。この場を用意していただいた全ての方に感謝の言葉を述べたいと思います。どうもありがとうございます」と感謝の言葉を繰り返し、笑みを浮かべた。めったに音楽番組に出演しないだけに、総合司会の内村光良は「米津さんがしゃべってるよ!」と感激していた。

これまでテレビで歌ったり、生出演をしたことがなく、関係者によると当初、紅白も出演予定はなかった。NHKの粘り強い交渉の中で、地元からの生中継出演という提案があり、出場を決めた。米津は「父が暮らした故郷で歌唱することに何か大きな意味があるような気がして、NHKからの提案を快諾させて頂きました」と話している。

紅白本番まで1週間を切った26日に出場が発表されたことを受け、一部の芸能メディアは、出場しない方向を示していた米津が急転出場を決め、話題となっていることを、大トリで歌うサザンオールスターズを始め、芸能、音楽関係者が、ベテランのような出場の仕方だと怒っていると報じていた。サザンオールスターズが30日、ツイッターで「米津さんの出演に、大激怒!?なんて文言をWebで見かけましたが、逆ですよー ラジオでも桑田さんは、数年前から絶賛しながら曲をかけています チーム一同おめでとうございますです 今年の紅白を一緒に盛り上げましょう!!」と否定した。

米津もツイッターで「数年前Flowerwallをラジオでかけてもらったとき、まさかそんなことが! とめちゃくちゃうれしかったのを覚えてます。とても恐縮です。ありがとうございます!」と返していた。