昨夏に閉館した「道頓堀角座」に代わる松竹芸能(大阪市中央区)の新劇場「心斎橋角座」が1日、大阪市中央区にオープンし、関根康代表取締役社長や所属タレントの桂春団治(70)らが記念セレモニーに出席した。

角座は、江戸時代から「浪花座」「中座」「朝日座」「弁天座」とともに「道頓堀5座」の1つとして親しまれてきた。新劇場では所属タレントのお笑い公演を中心に、OSK日本歌劇団のインバウンド公演や「YouTuber」らをマネジメントする「UUUM」の所属クリエイターによるライブイベントなど、多様なジャンルの公演が行われる。

関根社長は「新たに劇場をオープンする事が出来ました。配信などにも対応できる劇場ですので、ここから関西発のエンターテインメントを広く発信して盛り上げていきたいと思います」とあいさつした。

春団治は「師匠に弟子入りをお願いする時に角座の楽屋口で待っていた事を思い出しました」と、歴史ある「角座」の思い出を振り返り「角座という名前をまた聞けるのは非常にうれしいです」と喜びを話した。

オープン初日は春団治や笑福亭銀瓶ら落語家が「新春揃踏 角座落語づくしの会」で新開場に花を添えた。