「M-1グランプリ2018」で優勝したお笑いコンビ「霜降り明星」のせいや(26)と粗品(26)が12日、大阪府東大阪市の近畿大で開かれた「就職活動決起大会2019」にゲストとして登場した。学部3年生、大学院・短大1年生など約1200人が参加した。

2人は「プレッシャーに打ち勝ち就活を突破するトーク力」と題し、笑いをとりながら学生に助言した。15年卒業のOB、ボケ担当のせいやは面接に臨む心構えとして「自分の色を出すのはムチャムチャ大事。プレッシャーを楽しんでほしい」と語りかけた。

昨年のM-1グランプリでは初めて決勝に進出した。「あのプレッシャーはすごい。2人で舞台裏で笑い合っていた。『これ、なんやねん。なんでこんな緊張してるんや』って。緊張が極度になったら笑ってしまう」と明かし、「そこで笑える人は楽しめる。みなさんも面接にいったら緊張すると思う。でも人生でこの緊張を味わえるのは何回あるのかなと考えてほしい。楽しんでほしい」。

質問コーナーでは男子学生から「M-1グランプリの上沼恵美子さんの採点についてどう思われますか?」と直球が投げ込まれると、粗品は「ゲットアウト!(出て行け)」と笑顔で返答。せいやは「いちおう決起集会やからね。上沼さんのことを言うたら、僕ら怒られちゃう」と交わした。

粗品は「(就活の面接官には)上沼さんみたいな人もいらっしゃるやろ」と振ると、せいやは「いますよ。どうします? 上沼さんが面接官やったら。『好みやない』って言われますよ」と笑いを誘い、「それでも乗り越えなければダメやからね」。厳しい就職戦線に突入する後輩たちにエールを送った。

最後に学生、教職員らが「がんばろう三唱」をし、気勢を上げた。