映画、ドラマで活躍中の女優松風理咲(17)が、初舞台「A列車にのっていこう」(7月20日初日、東京芸術劇場シアターウエスト)に挑戦することが13日、分かった。松風は「すごく緊張していますが、お客さまに生で見ていただけること、稽古を通して1つの作品を作り上げることにすごく魅力を感じています。演じる側と見る側が同じ時間、空気を共感できることに魅力を感じます」と、意欲的なコメントを寄せた。

同作は病を患う少女と、看護師で個人教師の女性が列車に乗って旅に出る物語で、石田ひかり(46)との2人芝居。劇作家、演出家の北村想氏が書き下ろし、劇団チョコレートケーキ主宰の日沢雄介氏が演出を手掛ける。

初挑戦でいきなり高いハードルだが、松風は「2人の会話や言葉の1つ1つに魅力を感じ、台本を読むたびに新しい発見がある」と話す。発声にも積極的に取り組んでいきたいという。

制作側は「表現者として手あかが付いていない無垢(むく)さ。未知なる人ではあるが大きな可能性を感じたこと」が起用の決め手になったとしている。昨年は映画「兄友」でヒロイン、フジテレビ系「グッド・ドクター」などに出演した松風。同作が新たなステップになりそうだ。