俳優小野健斗(29)が、23日から東京・北沢タウンホールで上演される舞台「園園~そのその~」(26日まで、作/演出・私オム)に主演する。拳銃をなくして警察をクビになった主人公(小野)が、どうしていいか分からずに公園で考え込んでいる。そこへ、次々と現れる人物たちと物語を繰り広げるシチュエーションコメディー。「ずっと公園が舞台なんですけど、登場する人間が濃い人が多くて、すごく面白いんです」と手応えを口にしている。

今年8月には30歳になる。20代の自分を振り返って「考え方がメチャメチャでしたね。若い時は調子にのってるじゃないですけど、生意気だった部分がかなりありました。ああしておけばよかったという後悔みたいなのは、25歳をすぎてから思うようになりました。もっと真面目にやっておけばよかったかなって。今の20代前半の子たちは、すごく真面目に取り組んでいるから、そりゃ人気も出るわと思う(笑い)」

悔しい思いもあった20代を経て、迫り来る30代へ決意を固める。

「30代は未知の部分がある。でも、20代は人生の修行。かなり濃い時間、修行をしたので、30代は大変なこともあるだろうけど、楽しみにしている部分もある。今までに1回か2回、旬を逃している気がする。その自覚があるから、3回目のチャンスを絶対につかみ取らなきゃいけないと思っています」

やってみたい役柄がある。

「最近は悪役をやることも多くなった。もっと狂気的な殺人鬼みたいな役をやってみたいですね。ファンタジーじゃなくリアルな役を、舞台じゃなく映像でやってみたい。あとは教師役。最近、反町隆史さんのドラマ『GTO』(98年)を見直したんです。今じゃできないだろうけど、学校の正門前でタバコを吸う教師(笑い)。あの頃の反町さん、24歳くらいですよ。すごい貫禄。オレにはできないとショックを受けた。ああいう風になりたいと思いました」

4月いっぱいで平成が終わり、5月から新しい時代が始まる。

「平成元年生まれですから、平成しか知りません(笑い)。特に興味はありません。個人的に変わるわけじゃないから」

俳優として、大きく変わろうとしている。

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◆小野健斗(おの・けんと)1989年(平元)8月9日、東京都出身。モデルを経て、06年に「ミュージカル・テニスの王子様」で俳優デビュー。09年映画「花婿は18歳」。10~11年テレビ朝日「天装戦隊ゴセイジャー」。11年映画「天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕」。16年舞台「おそ松さんonSTAGE~SIXMEN'SSHOWTIME~」。趣味は車、野球、ゴルフ。187センチ。血液型O。