日本アカデミー賞の優秀賞発表会見が15日、都内で行われ、司会を務める西田敏行(71)蒼井優(33)が出席した。

西田は今回で6年連続の司会を務める。「今年もアカデミー賞の時期がやってきたなと、胸に去来するものがあります。今年の優秀作品賞6作品はついぞ見ることができなくて、ゆっくりとDVDで見ようと思います。どれが最優秀か、推理しながら拝見したい」と語った。

蒼井は昨年、「彼女がその名を知らない鳥たち」で最優秀主演女優賞を受賞した。司会自体が人生初めてという。「学級会でも(司会の経験が)ない私が、初めて司会する場が日本アカデミーという大きな場で、緊張しています。私にとってもそうですけど、(登壇する)どなたかにとって、忘れられない1日になることは絶対だと思うので、喜びを一緒に感じつつ、楽しんで司会をできるように頑張りたい」と意気込みを語った。蒼井は、声優を務めたアニメ映画「ペンギン・ハイウェイ」が優秀アニメーション作品賞にノミネートされており、司会者ながら受賞する可能性もありそうだ。

日本アカデミー賞は映画人が作る映画賞として産声を上げ、今年で42回目を迎える。式の総合プロデューサーで、松竹の大角正常務取締役は「当日はこの2人がリードしていくか、一番大事なポイント」と2人の司会ぶりに期待を寄せた。一方で、「おふたりは卓抜した考えを持っておられるけれど、答える役者、監督がへたくそで、毎年同じことばっかり言っている。『スタッフの代表としてこの賞をいただく』とか、そんな話、もうええんで、もっと違う話をしてほしい」とエンターテインメント性の追求を登壇者に求める方針。さらに「今はスマホで自撮りをやったり、映像にかかわる子たちがたくさんいる時代。この式を見て、いずれあそこに行きたいなと思われるようになりたい」とも語った。