関ジャニ∞錦戸亮(34)が主演するフジテレビ系連続ドラマ「トレース~科捜研の男~」(月曜午後9時)の第3話が、21日に放送される。

舞台となるのは科学捜査研究所。錦戸演じる科捜研法医研究員の真野礼二は、ある陰惨な過去を持っている。「鑑定結果こそが真実」と冷静沈着。主観や臆測を排除し、鑑定結果から得られる客観的な真実のみを信じ、亡くなった被害者の思いや無念を明らかにしていく。原作は累計40万部突破の人気コミック「トレース~科捜研法医研究員の追想~」。

錦戸は「このドラマは1話完結で展開していくのですが、科捜研の裏側みたいなことを知ることができるのも面白さのひとつだと思います。一方で、事件が起きると被害者がいて加害者がいるわけですけど、加害者にも事件を起こした動機があるわけじゃないですか。それが完全な悪と呼べるのかどうか、という場合もあると思うんです。ひとつの物事も、逆サイドから見れば全然違って見えるときもあるので、そういう人間同士の関係性というのもこのドラマの魅力になっていくのでは、と思います」。専門用語も飛び交う役柄については「台本に出てきてわからなかった言葉は、まずは検索して調べます(笑い)。口に出したことがないような言葉もたくさんあるので、意味だけは理解しておこうと。あと、フジテレビの『関ジャニ∞クロニクル』のスタッフさんから「鑑識セット」みたいなおもちゃをもらったんです。指紋が採取出来たり、pHみたいなものを調べられたりするのですが、まだ1回も使ったことがないです(笑い)。僕、1回鑑識の役を演じたことがあるんですよね。『ジョーカー許されざる捜査官』というフジテレビのドラマで。まあ、鑑識と科捜研では違いますけど、あの時もドラマのスタッフさんたちからいろいろ教えていただいたので、役に立つことがあるのではと思っています」と話している。

第3話では、真野(錦戸)は、絞殺されたものと思われる9歳の少女(高松咲希)に関する鑑定を依頼される。

被害者は、同級生の三島唯(稲垣来泉)と公園内の山林に基地のようなスペースを作って遊んでいた。夕方、唯は先に帰ったが、被害者の母親から娘が帰宅しないとの通報があり、翌朝、遺体となって発見されていた。死因は窒息死だった。また被害者の通う小学校付近では不審者の目撃情報もあったという。沢口ノンナ(新木優子)とともに付着物のDNA鑑定などを行った真野は、被害者に暴行された形跡がないことを確認する。するとそこに、虎丸良平(船越英一郎)の先輩でもある刑事・鶴見茂(大地康雄)が現れる。鶴見は、20年前と10年前に起きた連続幼女殺人事件を追っており、今回のケースも犯行手口が酷似していることから情報を求めにきたらしい。実は鶴見たちは、10年前に被疑者として西内智幸(池内万作)をマークしたが、証拠不十分で逮捕出来ずにいた。その西内は、被害者も時々訪れていた児童館のボランティア職員だった。

虎丸は、被害者の両親・松戸志津香(松本若菜)と直樹(永岡佑)に会いに行く。だが、志津香と直樹は、お互いに責任をなすりつけ、ケンカを始めてしまう。そんななか、真野たちは証拠を求めて臨場に行く。そこで、木の枝が折れていることに気づいた真野が周辺を調べると、たばこの吸い殻が落ちていた。吸い殻から採取した検体のDNA型は、西内のものと一致した。