1987年(昭62)に52歳で亡くなった昭和の大スター、石原裕次郎さんの思い出の品々を展示する「全国縦断『石原裕次郎の軌跡』展」が24日、岡山市の天満屋で始まった。同展は昨年から今年にかけて、東京、名古屋で開催され、岡山で3カ所目。西日本では初開催となる。

オープニングには、石原プロモーション所属の神田正輝(68)徳重聡(40)金児憲史(40)が駆け付け、鏡開きなどを行った。大勢のファンを前に、神田は「岡山にて裕次郎展が開催されますこと、うれしく思います。岡山のファンの方も、皆さんとても優しく親近感が湧きました。(石原)まき子夫人も、小樽の記念館に来られなかった方々に見ていただける機会となり喜んでおられます」とあいさつした。

00年に芸能界入りした徳重は「年々、裕次郎さんのすごさを思い知らされていって、それと同時に、お会いしてみたかったという思いが増していきます。あらためて、石原プロで俳優をやれていることがありがたいと思っております」と、感慨を深めていた。

岡山会場では、若い世代に裕次郎さんを知ってもらうため、平成生まれは入場料金無料となっている。昭和という時代を生きた裕次郎さんの存在について、神田は「戦争が終わり、希望の象徴として、必要があって出てきた人。世の中が待ち望んでいたような人だと思います」と語った。2月4日まで。