秋元康氏プロデュースのアイドルグループ・ラストアイドルの初主演映画「がっこうぐらし!」(柴田一成監督)の公開記念舞台あいさつが26日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、阿部菜々実(16)長月翠(18)間島和奏(18)清原梨央(18)らが出演した。

高校の「学園生活部」に所属し、24時間寝泊まりする少女たちの日常を描いた、累計250万部突破の漫画の初めての実写化。人気作品だけあって、原作ファンの反響が心配だったという。長月は「ファーストインプレッション(第一印象)がネット上で良くなかったので…」、間島も「刺されるかと思った」とジョークまじりに打ち明けた。

そんな中、長月は初日を迎えた25日に、ネットで評判を検索してみたという。「ついに昨日(検索を)してみたら、『最初はマジでやらないでくれという方もいたけど、そんなことを言ってゴメン』みたいなツイートを見て、ビックリしました。『原作に愛を持ってくれてありがとう』という方もいっぱいいて、こちらこそありがとうって、朝の電車で泣きそうになりました」と温かい反応に感謝した。

4人は演技経験がほぼなく、阿部は「『がっこうぐらし!』を通じて、演技が楽しいと思えるようになった。チャンスあればやってみたいです」と誓った。4人の中で、特に清原は役作りに悩んだという。監督から「(役が)清原梨央だったらどうする?」というアプローチで指導を受けたという清原は、「監督に面倒を見ていただいて、演技のことで悩んで追い込まれたりしたけど、その時も寄り添って、アドバイスをしてくれた」と感謝した。

逆に、最初から演技力の高さが評判だった間島には、同監督から「ぜひ女優を続けてほしい」とラブコールを送られた。すると間島は「爆弾魔とか、殺人事件の犯人とか天才ハッカーとか、自分ができない犯罪をにおわすようなことをやりたい」とやる気満々。「リアル(な人生の願望)じゃないんで」と付け加え、笑わせた。

卒業シーズンが近いということで、イベントではメンバー4人に柴田監督から卒業証書を渡された。サプライズに感激しながらも、作品との別れが寂しいという長月は、「まだ卒業したくないです」とポツリ。柴田監督から「じゃあ、留年で」と言われると、場内から笑いが起きていた。

ほかエンディングテーマを歌ったWi-Fi-5も登壇した。