歌手森高千里(49)が26日、埼玉・狭山市市民会館大ホールで、21年ぶりの全国ツアー初日公演を開催した。ミニスカ姿は健在で、変わらぬ脚線美を披露。ファン約1400人を魅了した。36カ所37公演を行うツアーの全容も発表し、26年ぶりとなる地元熊本でのライブ開催も決まった。

銀のスパンコールが光るミニスカ姿で登場し、冒頭の「ザ・ミーハー」でノリノリのダンスを披露。「21年ぶりの全国ツアーの初日。21年ぶりって聞くとすごいですよね…。1年かけていろんな所をまわっていきたいです」とあいさつし、大歓声を浴びた。「ロックンロール県庁所在地」でエレキギター、「渡良瀬橋」でリコーダーを演奏。ステージ上で素早く衣装を替え、「ザ・ストレス」ではウエートレス姿も披露した。

膝上15センチのミニスカは変わらない。親しい関係者によると、20代の頃から森高にとってしっくり来る丈の長さが決まっているという。森高は「パッと見る印象は大切だし、皆さんが思っている森高千里のイメージといえばこれかな、と思う。がっかりさせたくないので」。ツアー中の4月には50歳の誕生日を迎えるが、「キリがいい。50です、って言ったほうが潔いと思うので、隠さずに。同じくらいの年齢の方にも、キラキラの衣装で踊ってる私を見て『自分も頑張ろう』と思ってもらえれば」と笑う。

12月8日には、熊本城ホールで、26年ぶりの地元公演を行う。16年4月の熊本地震では実家も食器が割れるなど被災し、ツアー初日のこの日も震度5弱の地震が同県で起こった。「久しぶりに地元で歌えるのは感慨深いです。まだ大変な時だと思いますが、私ができることといえば、歌うこと。笑顔になっていただいたり、一緒に口ずさんで楽しんでいただけたらうれしいです」。いつまでも年齢を感じさせない森高が、日本を明るくする。【横山慧】