安田顕(45)が29日、都内で主演映画「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」(大森立嗣監督、2月22日公開)完成披露試写会に出席した。

ガンで余命宣告を受けた母を支えるため奔走する息子と、母の死後も前を向く家族の物語。原作は実話をもとにした宮川サトシ氏の同名コミック。

母思いの息子役で主演した安田は、中央の立ち位置に「端っこに立つのが落ち着くんですけど。なんとなくふわふわした感じ」と照れながらあいさつ。作品について「いい映画だと思います」と控えめにアピールした。

倍賞美津子(72)と親子を演じ「光栄なことです」と恐縮した。倍賞は「こんなに母親を思う息子っているんですね。安田さんがそうだと思って信じちゃった」と笑うと、安田も「そう思っていただいて構わないです」と冗談っぽく応じた。一方で自身の親子関係に話が及ぶと「すぐ親元を離れてまして、あんまり連絡もしないし。いい息子かって言うのは…」と後ろめたさをにじませ、笑いを誘った。

試写会では映画のタイトルにちなみ「食べたいと思うほどいとおしいもの」をフリップにして紹介した。登壇者が一斉に披露すると、安田は隣に立つ倍賞の回答「葛(くず)餅」を「葛飾」と見間違えたようで、「葛飾ですか?」と天然発言。場内が爆笑に包まれると誤りに気付いたようで「これじゃお姉さんになっちゃう」と、映画「男はつらいよ」シリーズで諏訪さくらを演じた倍賞の姉、千恵子を引き合いに照れ隠ししていた。

松下奈緒(33)村上淳(45)石橋蓮司(77)大森監督も登壇した。