米音楽界最高の栄誉とされる「第61回グラミー賞」の発表・授賞式が10日、ロサンゼルスで開かれた。東京出身のヒロ・ムライさんが手掛けたチャイルディッシュ・ガンビーノさんのヒット曲「ディス・イズ・アメリカ」の音楽ビデオが最優秀ミュージック・ビデオ賞を受けた。父は愛唱歌「翼をください」で知られる作曲家村井邦彦さん。

米国の人種差別や銃犯罪をほうふつとさせる衝撃的な音楽ビデオが大きな話題に。チャイルディッシュ・ガンビーノさんは主要4部門のうち最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞を獲得した。

ムライさんは受賞後の取材に「信じられない。日本からも多くの良い評価を頂き、とてもうれしい」と話した。米メディアによると、東京生まれで、9歳でロサンゼルスに移住。南カリフォルニア大を卒業し、米国で映像ディレクターとして活動。ドラマも手掛け注目されている。

「チャイルディッシュ・ガンビーノ」は有名な黒人俳優ドナルド・グローバーさんのステージ名。初主演映画で注目を集める歌手レディー・ガガさんは最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞など3部門を受賞した。

男性歌手らが主要賞を独占して強い批判を受けた昨年の反省から、主催団体は主要4部門の候補枠を拡大するなど多様性確保を狙った改革を実施。この日の司会にはグラミー賞常連の実力派歌手のアリシア・キーズさんを起用した。米メディアによると、女性が司会を務めるのは14年ぶり。

クラシック部門の最優秀室内楽パフォーマンス賞の候補となっていた三枝未歩さん=北九州市出身=と小笹文音さん=東京都出身=が参加する「アイズリ・クァルテット」は受賞を逃した。