演歌歌手青木美保(52)が15日、都内で、新曲「乙姫川」のカラオケ決勝大会に出席した。

今年デビュー35周年を迎え、走り続ける青木。五木ひろし(70)にスカウトされて84年にデビューしたが、00年に突発性けいれん性発声障害で10年間の活動休止を余儀なくされた。だがその10年間で変わったことがある。「歌えなかった10年間で、それまで自分がこうしたいと思ってきたことを客観的に見つめることができた」と振り返り、「井の中の蛙(かわず)でした。どんなに自分がやりたいことでも、伝わらなければ意味がないことを学びました」とほほ笑みながら話した。

3月22日から36周年となり、次なる1歩を踏み出す。1度声を失った青木の目標は「人が聞いて耳心地のよい声を追求していきたい」だった。

この日開催されたカラオケ大会には、テープ審査を通過した28人が参加した。「スタジオという普段と違う環境だったり、岡千秋先生が審査員だったりで、いつもの通りにうたえない環境だったと思います。でもそこでおどおどせず、堂々と歌えるかが大きなポイントです」と参加者にメッセージを贈った。「乙姫川」について自ら歌唱指導をしたが、「歌う前に言ってよ、ですよね」と話し会場を笑わせた。

最優秀グランプリに輝いたのは、浜中朝代さん(53)だった。「去年もテープ審査を通過していましたが、インフルエンザにかかって参加できなかったんです。だから今年は、予防接種をして臨みました」と話した。審査員を務めた作曲家岡千秋氏(68)は同曲を「難しく作っているんです」と話したが、グランプリ理由を「1番バランスが良かった」と説明した。